かつて海外に住んでいたことなどにより
海外から年金の支払いをうけた場合は
原則、確定申告が必要です
外貨で支払いをうけたら日本円に換算して申告します
海外からの年金収入と確定申告
公的年金等をうけとっている場合の確定申告では、年金の収入金額から「公的年金等控除額」をひいて所得金額をもとめます
かつて海外に駐在していたことがあり、外国の法令に基づいて支給される年金をうけとっている場合、その海外年金も日本の所得税の計算上「公的年金等」に該当します
国税庁の確定申告書等作成コーナーでは、雑所得内の「公的年金等」の入力画面に「海外からの年金収入の入力例」のリンクが用意されています
【確定申告書等作成コーナー】-公的年金等の入力例(海外からの年金収入の入力例) (nta.go.jp)
海外年金の受け取りがある方は、「公的年金等の入力」画面で
支払者は厚生労働省ですか?→「いいえ」
を選択し、
支払金額の記載がある「区分」の選択では
「法203条の3第1号・第4号適用分の入力」
をチェック☑して、その年に支払いをうけた海外年金の額などを入力します
「公的年金等に係る確定申告不要制度」の対象外です
公的年金等の収入金額が400万円以下であり、かつ、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下である場合には所得税の確定申告の必要はありません
ただ、平成27年分以後、外国政府等から支給をうける公的年金など、源泉徴収制度の対象とならない公的年金等の支給をうける場合は、この「公的年金等に係る確定申告不要制度」の対象外となりました
通常、外国の法令に基づいて支給される年金は、源泉徴収の対象となっていないため、原則として、確定申告が必要となります
海外年金を外貨で支払いをうけた場合の日本円への換算方法
海外年金について、外貨で支払いをうけた場合は、支払いをうけたときのレート(TTM)で日本円に換算して、1年間にうけとった金額を求めます
このとき用いる「TTM」とは、英語表記「Telegraphic Transfer Middle Rate」の略で「仲値」のことをいいます
「TTM」は、金融機関が顧客と外国為替取引を行う際の当日受け渡し用の基準レートである「TTS(電信売相場)」と「TTB(電信買相場)」の中間値です
海外年金のレート換算に用いる「TTM」は、金融機関のホームページなどで確認できます
TTMを調べたい「年月日」と「通貨」を選ぶと、その年月日における
「TTS」「TTB」「TTM」が表示されますので
海外年金の換算では「TTM」を使用します
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