確定申告により納める税金の額が決まった場合
税金を納める方法をきめなければなりません
入院中や在宅療養中などで身体が不自由なときでも
納付できる方法を考えてみました
税金の納め方はいろいろあります
所得税や消費税、相続税といった国税は、申告した税額等に基づいて、納税者自らが納付の期限(納期限)までに納付する必要があります
税金を納める方法には、納付書を銀行や郵便局窓口に持っていって納める方法からクレジットカードによる納付など、いくつかあります
クレジットカード納付をはじめ、ここ数年でその選択肢がぐっと増えたように思います
申告書を提出した後に、税務署から納付書の郵送や納税通知のお知らせが届くわけではありませんので、いくつかある選択肢からご自身が便利な方法を選択して納付手続を行います
2019年登場は「QRコード」納付
いくつかある納税方法のうち、QRコードを利用したコンビニ納付は、2019年からスタートした新顔です
コンビニ納付(QRコード)とは、自宅のパソコン等で作成したQRコードを使用し、コンビニエンスストアへ納付を委託することにより国税を納めることができます
手数料はかかりませんが、ご自身で自宅等のパソコンから国税庁ホームページでQRコードを作成、出力しなければなりません
作成したQRコードを、コンビニエンスストアのキオスク端末(ローソンのLoppi やファミリーマートのFamiポートなど)で読み取り、端末から出力されるバーコード(納付書)をレジに持っていき、レジで納付します
利用可能額は30万円以下、コンビニエンスストアの窓口での納付にはクレジットカードや電子マネーは利用できず、あらかじめ現金を用意する必要があることが注意点です
コンビニエンスストア納付の良いところは、銀行や郵便局での納付と違い、24時間納付が可能な点です
一方、コンビニ納付のデメリットは、QRコードを作成・出力する手間がかかること、さらにコンビニエンスストアの店頭でも、キオスク端末でQRコードを読み取る必要があり、キオスク端末などに慣れていない方にはハードルが高いでしょう
なお、2019年2月現在、セブンイレブンではコンビニ納付(QRコード)は利用できません
振替納税という手段
冒頭の本題から離れてしまいましたが、もし入院中や自宅療養中などで外出が難しい場合は、どのようなかたちで税金を納めるのがよいでしょうか
ご自宅などにパソコンがあり、操作可能であれば、e-Tax 利用やインターネットバンキングからの納付、クレジットカード納付といった選択肢が考えられます
けれども、高齢の方などでパソコンを利用されないのであれば、この選択肢はないでしょう
コンビニや銀行、税務署に行って納付することが難しい場合(代わりに納付してもらうことを周りの方にお願いするのも難しい場合)、個人の所得税や消費税であれば、自宅で必要事項を記入捺印して申し込める「振替納税」という制度が一助となるように思います
振替納税とは、納税者自身名義の預貯金口座からの口座引落しにより、国税を納付する手続です
振替納税を利用するには、事前に税務署と希望する預貯金口座の金融機関へ専用の依頼書を提出する必要がありますが、振替納税の取りやめ依頼がなく、所轄の税務署が変更とならない限り、自動的に次回以降も振替納税が行われます
振替納税は郵送にて依頼することができます(封をした書類のポスト投函であれば、お手伝いの方など第三者に頼むこともできるでしょう)
***編集後記***
先日、税理士会主催の確定申告の無料相談に従事しました
パソコンで簡単に申告できる内容でも、自宅にパソコンがない方にとっては、無料相談会場などに来ないと申告ができず、そのために朝早くから会場にいらしている状況で、パソコンの利用状況により大きなデバイドが起きているのを目の当たりにしました
外出がままならない方こそ、自宅で買い物、手続き等ができる効用がおおきいというのに…
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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