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見落としがちな相続財産とは?

相続の手続きで大切なのは

遺産を確定させることです

見落としがちな相続財産とは

どのようなものでしょうか

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家族も知らない故人の財産

遺言書やエンディングノートがあれば、相続が発生しても財産の把握がしやすいのですが、そうでない場合には、相続の手続きは、故人の財産を特定するところから始まります

最近は、ひとり暮らし、夫婦のみの世帯が増え、故人の財産について家族も知らないことは珍しくありません

昭和一桁生まれのご夫婦ですと、奥様でも、ご主人の財産内容をほとんどご存知ないケースが多いものです

遺された家族のために、エンディングノートを書いておくことが重要だといわれるのは、このような社会背景があるためでもあります

 

それでも、たいていの場合、通帳や保険証券が残されていますので、とくに預貯金通帳の入出金を手掛かりに、財産を把握していくことになります

 

こんな財産はありませんか

通帳の取引履歴からは、故人の社会生活について多くのことがわかります

ただし、通帳や郵便物からも浮かび上がってこない財産もあります

たとえば、見落としやすい相続財産として考えられるのは、次のようなものです

  • 共有の不動産
  • 名義変更されていない先代の不動産
  • 信用金庫・農協・生協などへの出資金

共有の不動産でありがちなのは、故人あてに固定資産税の通知書がきていないため、故人が土地を所有していることに気付かなかったという例です

同じように、固定資産税の通知書がきていないために気が付かなかった例として、かなり以前に購入した地方の土地(原野など)などもあります

山林や原野などで固定資産税評価額が低い場合、固定資産税がかからないため、固定資産税の通知書が届かず、故人でさえ財産として意識せずに何年も経っていることもあります

 

また、以前に事業をしていた場合などを中心に、信用金庫、農協、生協などとの取引があり、出資金がそのままになっていることがあります

金額的には大きなものではなくても、解約して精算すれば戻ってくる財産です

心当たりがあれば、照会して、手続きをするのがよいでしょう

 

ネットバンク・ネット証券など

最近では、ネットバンクや通帳のない銀行にお金を預け入れていなかったか、ネット証券との取引はなかったのか、といった点にも注意を払うべきです

ネットバンクなどへの送金が、手元に残された預貯金通帳から把握できればよいのですが、そうでない場合、遺言書やエンディングノートなどにメモが残されていない限り、相続人にとって気づきにくい財産となってしまいます

故人がパソコンやスマートフォンを介して金融取引をしていたかどうか、一度、故人の生前の生活を想い起こしてみることも必要でしょう

 

***編集後記***

週末は子どもの宿題につきあって博物館へ行ったり、地元のお祭りへ

応援している学校が出場していると高校野球のTV観戦もすごく楽しく、初戦突破万歳でした

 


・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・

このブログを書いた税理士 小柳志保のプロフィール

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神奈川県鎌倉市で相続を得意とする女性税理士(横浜家庭裁判所 成年後見人等推薦者名簿登載者)が、お客様の負担をできるだけ軽減するため相続税の申告から相続にまつわる各種お手続きなどをサポートしております

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