昨年12月、国税庁ホームページにて発表された、
インターネットを利用したクレジットカード納付
明日、平成29年1月4日よりサービス開始予定です
国税のクレジットカード納付とは
これまでも自動車税や固定資産税などの地方税でクレジットカードによる納付が可能でしたが、法人税や所得税といった国税でもクレジットカード納付が今年から可能になります。
国税の従来からの払い方としては、
- 納付書による現金納付(納付書を金融機関や税務署に持参し、納付する)
- 銀行口座からの振替納税(個人の所得税・消費税を預金口座から自動的に引き落とす)
- パソコンからの電子納税(e-Tax を用いたダイレクト納付など)
があります。
これまでも納税者は状況に応じて、これらの払い方を使い分けてきました。
ここに、平成29年から「クレジットカード納付」という納税方法が加わります。
この「クレジットカード納付」とは、インターネット上でのクレジットカード支払の機能を利用して、国税を納付する手続です。
インターネット上のみの手続であり、金融機関やコンビニエンスストア、税務署の窓口でクレジットカードによる納付ができるわけではないのでご注意を。
対象となる国税は、所得税、法人税、消費税、贈与税、相続税などほぼすべての税目です。
納付する税目や納税額がわかるもの(確定申告書など)と利用するクレジットカードを準備すれば、インターネット上で24時間税金が納付できる一方、納税額に応じた決済手数料がかかります(最初の1万円までは76円、以後1万円を超えるごとに76円を加算した金額(いずれも消費税別))。
明日からサービス開始予定です
このクレジットカード納付。
明日、平成29年1月4日8時30分からサービスを開始することとしているとのこと。
また、クレジットカード納付の手続を紹介する以下のホームページから専用のWebサイトにアクセスを可能とする更新が行われるのは、1月4日10時00分とのこと。
年末年始の休み明けですが、準備万端よいスタートがきれますように。
明日1月4日は、10月決算法人の確定申告期限、4月決算法人の中間申告期限、消費税の年税額が400万円超の1月、4月、7月決算法人の3月ごとの中間申告期限などでもあります。
クレジットカード納付の留意点など
明日スタートの国税クレジットカード納付
クレジットカード納付の利点として現時点で考えられるのは、
- インターネット環境があれば、夜間休日問わず24時間納付が可能
- 家族等の国税もクレジットカードによる納付が可能
- クレジットカード納付でも、一括払い・分割払い又はリボ払いの選択も可能(ただし、各カード会社が定める手数料が発生する)
- 法定納期限内に「国税クレジットカードお支払サイト」での納税手続きが完了していれば、クレジットカード利用代金の引き落とし日が法定納期限よりも後でも、延滞税がかからない=実質的に納税時期を遅らせることができる
一方、留意点としては、
- 納付税額に応じた所定の決済手数料がかかる
- クレジットカード納付できる金額に上限がある
- 領収証書が発行されない(代わりに、納付手続完了メールが登録メールアドレスに届く)
- クレジットカード納付では納付済納税証明書の発行が可能まで納付から3週間程度かかる
- クレジットカード納付は継続的な手続きではなく、その都度手続きが必要
があります。
なお、決済手数料については「国税クレジットカードお支払サイト」でシミュレーション計算が可能とのことです。
※投稿日現在の情報です。実際に納付する際には、最新の情報を確認されます様お願いします
***編集後記***
本年もよろしくお願いいたします。
小学1年生の時の担任の先生から今年も年賀状が届き、こころが和みました。
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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