平成30年分の所得税・消費税・贈与税の
確定申告状況が公表されています
国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーを利⽤して
e-Tax で所得税等の申告書を提出する方が増えています
平成30年分の確定申告状況が公表
平成30年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等についてが国税庁から公表されました
これは、平成30年分の所得税・消費税・贈与税の申告状況を様々な角度からまとめたものです
平成30年分の所得税の確定申告書の提出人員は、2,222万人で、平成23年分からの人数を眺めてみると、ほぼ横ばい~微増で推移しています
平成30年分確定申告から新たに変わったことといえば、確定申告書等作成コーナーでの e-Tax 送信に、従来のマイナンバーカード方式だけでなく、税務署で発行されるID・パスワードを⼊⼒することでも e-Tax 送信が可能となったことです(ID・パスワード方式の導入)
こうした影響もあり、国税庁 HP の確定申告書等作成コーナーを利⽤して e-Tax で所得税等の申告書を提出した方の数(税理士よる代理送信を含む)は、124万人となり、平成29年分より倍増しています
ふえている土地の譲渡所得申告・寄附金控除
昨年と同様、増えているのは、土地等の譲渡所得の申告と寄附金控除等の利用です
確定申告書を提出した方のうち、⼟地等の譲渡所得(総合譲渡を含む)の申告人員
は 52.6万人で、前の年より2.3%増加、その所得⾦額は5兆328億円で、前の年より5.8%増えています
土地等の譲渡所得の申告人員は、平成21年からずっと微増が続いているのが目をひきます
一方、平成30年分の株式等の譲渡所得の申告人員は、前年より微減、その所得金額も1割以上減少しているのが土地等と比べて対称的です
寄附金控除(所得控除・税額控除)も、適用対象者の数が増えており、引き続き人気であることがうかがえます
雑損控除利用者が倍増
レポートの中で、目をひくのは、雑損控除の適⽤を受けた方が4万4千人と、前年の2万3千人に比べ、大きく増加していることです
雑損控除とは、災害や盗難、横領によって、資産について損害を受けた場合などに受けることができる所得控除です
雑損控除の適用をうけた方の数だけでなく、雑損控除額としても1,138億円となり、前年の320億円と比べると約2.5倍となっています
平成30年は、6月の大阪府北部地震、7月豪雨、9月の北海道胆振東部地震、秋の台風上陸による被害が記憶に残っています
確かに災害の多い年で、そうした事情を反映していると思われます(私も今年初めて雑損控除の申告のお手伝いをしました)
***編集後記***
定期テスト前で、古典文法の動詞の活用を娘が覚えていたところ、「あぐ(上ぐ・挙ぐ)」という古語の活用の「げ-・げ-・ぐ-・ぐる・ぐれ・げよ」(下2段活用)に、我が家のGoogle Home Mini が何度も反応、大笑いでした(^^;
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