平成29年分の所得税・消費税・贈与税の
確定申告状況が公表されています
増えているのは土地等の譲渡所得申告です
平成29年分の確定申告状況が公表
平成29年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等についてが国税庁から公表されました
これは、平成29年分の所得税・消費税・贈与税の申告状況を色々な角度からまとめたものです
所得税の確定申告書の提出人員は、平成23年分からほぼ横ばいで推移しています
その内訳をみると、事業所得者の納税人員などは減少しているものの、事業所得以外では納税人員、所得金額、申告納税額のいずれも増加しています
とくに、土地や株式の譲渡所得が増えているのは統計から明らかです
増える譲渡所得申告
平成29年分の土地等の譲渡所得と株式の譲渡所得は、平成28年分と比較すると、申告人員も所得金額もいずれも増加しました
平成29年分の所得税確定申告書を提出した人員 2,198万人のうち、土地等の譲渡所得(総合譲渡を含む)の申告人員は51.4万人で、その所得金額は4兆7,557億円でした
株式等の譲渡所得の申告人員は約103万人と、平成28年分より10.6%も増加、所得金額では36.7%も増えて、3兆5,732億円にまで達しています
ICT利用と寄附金控除も増えてます
その他に注目すべきは、いわゆるe-Tax などICT利用による申告の割合が一貫して増えていることです
平成29年分の所得税等の確定申告書を提出したひとのうち、65.3%が「ICT利用人員」であったと公表されていて、これは過去最高の割合です
ただし、公表されたデータをみている限り、申告書作成にHP作成コーナーなどパソコンを利用していても、提出は書面でという方が少なくないようです
マイナンバーカードや、ICカードリードライターを用意して、e-Tax で送信するのは、多くの方にとって高いハードルのようです
ふるさと納税を中心とした寄附金控除も、利用した人員数とともに控除額が前年より増加しています
ふるさと納税の人気はまだまだ続いているようです
***編集後記***
平成31年1月以降は、e-Tax利用の簡便化が予定されています
平成30年分の確定申告では、HP作成コーナー+e-Tax での提出がぐんと増えるのでしょうか?!
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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