不動産や法人の登記情報を確認したいけれど
謄本がないときには
登記情報提供サービスが便利です
登記情報提供サービスとは
登記情報提供サービスとは、登記所が保有する登記情報をインターネットを利用してパソコンの画面上で確認できる有料サービスです。
登記情報はPDFファイルで提供されます。
PDFファイルで受け取った登記情報については、法的証明力がないため、PDFを印刷して証明書として使うことはできないことに留意が必要です。
登記情報提供サービスの利用方法
登記情報提供サービスの利用方法には、
- クレジットカードでの即時決済による一時利用
- 申込手続後、利用者登録を行った上で利用する登録利用(利用区分には個人/法人あり)
の2通りがあります。
一時利用の場合、1通請求する都度クレジットカード決済が必要なため、手間がかかります。継続的に使う予定のない、個人の方でしたら、一時利用でも構わないかと思いますが、何度も利用される場合には、登録費用はかかりますが、登録利用がおススメです。
登録費用は、個人利用で300円、法人利用で740円(いずれも消費税込み)です。
提供される登記情報は、法務局で交付される内容と同じです。
不動産登記情報であれば、全部事項、所有者事項、地図、図面から選択できます。
商業・法人登記情報であれば、履歴事項や閉鎖事項の全部が提供されます。
具体的な利用方法は、各利用区分(一時利用、個人利用、法人利用といった区分)の「利用申込」をクリック
流れに沿って利用申込をし、メールで受け取った利用者IDでログインします。
正常にログインされると、「マイページ」画面や「請求情報受付メニュー」が表示されるので、請求したい登記情報(不動産請求/商業・法人請求など)をクリック。
たとえば、不動産請求を選択した場合、「請求事項入力」画面では、請求方法にあわせて「所在指定」「不動産番号指定」「土地からの建物検索指定」から、いずれかを選択することができます。
メリット/デメリット
この登記情報提供サービスの最大のメリットは手軽さ。
法務局にいかずにオフィスや自宅のパソコンで登記情報をすぐに取得できるのは非常に便利!
また、登記情報の確認だけであれば、証明書(謄本)を取得するより費用がかかりません。
たとえば、不動産登記情報の全部事項を登記情報提供サービスを利用して取得した場合、利用料金は、1通335円です(法務局で書面請求した場合、1通600円)。
便利なサービスではありますが、少々残念な点は、利用時間が平日午前8時半から午後9時までであること。土日、祝日や年末年始は休止します。
加えて、登記情報提供サービスは、閲覧と同等のサービスであり、登記情報提供サービスで提供される登記情報は、登記事項証明書とは異なり、証明文や公印等は付加されず、法的な証明力がないことには注意が必要です。
証明書が必要な場合は、登記・供託オンライン申請システムを利用するのが便利です。
登記事項証明書のオンライン請求・送付なら、手数料500円です。
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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