有料老人ホームの重要事項説明書は
都道府県などのホームページなどからダウンロードできます
入居時など比較検討する際に役立てましょう
老人ホームで亡くなる方が増えています
相続税の申告のお手伝いをしていますと、家庭での介護が難しくなり、亡くなる前数年間を介護施設で過ごしている方が増えているのを実感しています
介護施設の中でも、いわゆる「有料老人ホーム」とは、入居する高齢者に、入浴、排せつ又は食事の介護、食事の提供、洗濯、掃除等の家事又は健康管理のサービスを提供する施設です。
有料老人ホームに該当する施設は、老人福祉法により知事又は政令市・中核市の市長への届出が義務付けらています
こうした届出をもとに、各都道府県や指定都市・中核市のホームページでは、そのエリアにある有料老人ホームの一覧、住所、連絡先のみならず、各ホームの重要事項説明書も公開されています
たとえば、神奈川県ならこちらのホームページです
情報開示の必要性
有料老人ホーム事業は、設置者と入居者の契約が基本となることから、できる限り多くの情報が開示されることが重要です
具体的には、有料老人ホームで提供される介護サービスの内容、費用負担等について、重要事項説明書等において明確にし、それらの交付及び説明の徹底、体験入居制度の実施、財務諸表及び事業収支計画書などを情報開示の対象とすることが求められます
各都道府県や指定都市・中核市のホームページにおいて各有料老人ホームの重要事項説明書が公開されている他、有料老人ホームの中には、自らのホームページにおいて重要事項説明書を公開し、ダウンロードできるようにしているホームもあります
重要事項説明書に書かれていることは、都道府県の指定様式によっていることもあり、各施設の内容が似たような記述になっているという指摘もありますが、様式に沿って記載されているということは各項目に沿って比較検討がしやすいという利点もあります
これから有料老人ホームの入居を検討するなら、各都道府県や指定都市・中核市のホームページで、有料老人ホームの一覧や、公開されている各ホームの重要事項説明書を読み比べてみましょう
公開された重要事項説明書を参考に
相続税申告にあたり、亡くなられた方がお持ちだった銀行口座などについて、相続発生前10年間の取引履歴を調べています
こうした金融機関でのお金の出入りをチェックする際に、参考になるのが各老人ホームの重要事項説明書です
たとえば、有料老人ホームの重要事項説明書に必ず記載されている、利用料の支払い方式
前払い方式の場合、重要事項説明書に記載してある前払金に着目し、入居時にどれくらいの資金が必要だったか見当をつけます
また、入居後毎月口座振替されることになる、月額利用料についても、重要事項説明書の記載と大きく相違ないかを確認し、毎月の生活費の目安とすることができます
都道府県などのホームページで公開されている重要事項説明書は、毎年7月1日現在のものなので、入居がずっと以前だと入居時に必要だった費用の額も異なりますが、だいたいの目安となる数字をホームページで確認できるのは大変便利です
入居希望者のための情報開示ですが、こんなところでも役に立っています
***編集後記***
「税を知る週間」で無料相談に従事したことにより確定申告の時期が近づいていることを実感
頭の準備体操にもなりました!
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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