2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて
訪日外国人観光客に対応する動きが活発です
世界人口の4分の1を占めるムスリムの方向けの
ハラルフードを身近に感じる機会がありました
ハラルフードとは
ハラルフードとは、イスラム教の聖典であるコーランに則った食品で、イスラム教の戒律によって食べることが許された食べ物をいいます。
イスラム教では「食べてよいもの」と「食べてはいけないもの」が細かく定められていて、イスラム教徒(ムスリム)の観光客が増えるに連れて、日本国内の飲食店でも対応が求められています。
各国にハラルフードを証明するマークがあり、認められるとそのマークが食品パッケージに表記されています。
身近なところだと、輸入品のライスペーパー(生春巻きの皮)に表記されているのをよく見かけます。
東京ハラールデリ&カフェ
先日、東京・四谷に出かける機会がありました。
お昼を食べるお店を探していたところ、ハラルフード専門の食堂が上智大学の四谷キャンパス内にあることを知り、足を運んでみました。
お店の名前は「東京ハラルデリ&カフェ」
宗教法人日本イスラーム文化センターによる「ハラル認証」を取得したハラルフード専門の食堂です。
留学生の多い上智大学では、ムスリムの学生・教職員のために、2015年から、昼食時にハラルフードのお弁当を販売し、好評を博していたとか。
そこで、店舗としてハラルフードを提供することとなり、2016年秋に、平日朝8時から夜20時までの営業の食堂をキャンパス内に開設したそうです。
ハラル認証取得のオープンキッチンで、インターナショナルな店員さんが、ナンを成形して焼いてくれます。
カレー+ナン+サイドディッシュ2品+ドリンクで500円。
安いのは、学食だからか… お腹いっぱいになりました。
カレー&ナン以外にも、鶏のから揚げやトマトパスタ、チキンバーグ、若鶏のローストなどメニューも豊富でした。
ムスリムおもてなし
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、政府は訪日する外国人観光客数の目標を4000万人としています。
この目標を実現するための鍵は、世界人口の約4分の1を占めるという16億人のムスリム(イスラム教徒)の訪日への対応といわれます。
訪日ムスリム客のうち、特に増えているのはインドネシアなど東南アジアからの訪日客です。
すこし前に、東京駅構内にイスラム教徒向け祈祷室が新設されたことが報道されていましたが、ムスリムおもてなしが広がっていることを実感しました。
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