2010年3月10日未明
鶴岡八幡宮の大銀杏が強風により根元から倒伏してしまいました
元の場所に残された根からの若い木が元気よく育っています
今日の鎌倉 紅葉はまだ…
鶴岡八幡宮の大銀杏
今日は鎌倉は鶴岡八幡宮にお参りしました。
七五三の家族連れも数組となり、遠足、修学旅行生、外国人観光客が目立つ鶴岡八幡宮の境内。
この時期なら、以前は黄金色に色づく大銀杏がそびえていましたが、2010年3月、強風で根元付近から折れて倒れてしまいました。
大銀杏は、幹の周りが6.8メートル、高さ約30メートルもあり、樹齢1000年といわれます。
古くは鎌倉時代、鎌倉幕府の三代将軍、源実朝が僧侶の公卿に暗殺された際、公卿が潜んでいたことから「隠れ銀杏」とも呼ばれた、この名木。
1955年には神奈川県の天然記念物 にも指定され、鶴岡八幡宮のシンボル的存在でした。
倒伏、そして蘖(ひこばえ)
2010年3月10日の倒伏後、期間限定で鶴岡八幡宮の境内に設けられた「芽吹きを祈る記帳所」には全国各地の人々の記帳が寄せられました。
その想いが叶い、元の場所の蘖(ひこばえ)から小さな若芽が芽吹き始めました。
蘖とは、切り株や根元からの「新芽」を曾孫にみたてて呼ぶ言葉。
以来、小さな銀杏の葉をつけながら、枝がぐんぐんと伸びています。
倒伏した大銀杏の根元から高さ4mまでを、もともと生えていた場所から隣りの7mほど離れた位置へ移動(上の写真の巨木が倒れた大銀杏の根元)。
倒伏した大銀杏を根付かせると同時に、親木からの蘖と、大銀杏があった場所に生える蘖を育てていく計画がすすめられた結果、親木と蘖が並んで佇む姿は親子のようで印象的です。
大銀杏(左)と、麻ひもと紙垂で囲まれた若木(右)
伸びゆく若木とともに
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