地震によるブロック塀倒壊の事故を防ぐためにも
危険なブロック塀は撤去や改修などの措置をしましょう
自治体によっては費用の補助もあります
防げたであろう事故
今週月曜日の大阪北部地震で被災にあわれた皆さまには心よりお見舞い申し上げます
特に、地震によるブロック塀の倒壊は、痛ましい事故を引き起こし、言葉をうしないました
建築基準に違反した構造上の問題もあり、安全点検と必要な措置が施されていたら防げた事故と思うと、やりきれない気持ちでいっぱいです
過去の地震でも、経年劣化したブロック塀や石塀などの倒壊・破損が生じています
危険性の高いブロック塀等の倒壊による事故を未然に防止し、通行人の安全を確保するため、倒壊の恐れがあるブロック塀等を改善する必要は、これまでも繰り返し指摘されてきました
自治体による補助制度があります
自治体により異なりますが、公道や通学路、地域住民の避難経路となるルートに面している危険なブロック塀などは、取り除く費用の一部が補助金等として交付される制度があります
緑化助成として、既存ブロック塀を撤去して生垣を新設する場合に助成がある場合など、各自治体によって異なるので、お住まいの自治体のホームページなどで確認してみましょう
「道路に沿った」危険ブロック塀、「地域において避難上重要な経路として位置付けられた
経路」に位置するブロック塀、「小学校のスクールゾーン内にある」危険性の高いブロック塀、など、対象となるブロック塀も、補助金の額・補助限度額なども、自治体によって様々です
おおむね共通しているのは、ブロック塀の高さは、道路からの高さ1メートル(擁壁上の場合は0.6メートル)以上のものが対象となること、必ず工事着手前に交付申請の手続きをすること、などです
安全対策と津波の関係
わたしの住む鎌倉市でも、安全安心なまちづくりを推進するために、危険なブロック塀等の除却工事を行う場合と、除却後に軽量なフェンス等を設置する場合には、補助金を交付しています
対象となるのは、ブロック塀であれば、「第三者が通行する道路等に面し、塀の高さ・長さが指定以上のブロック塀等で、市から危険である旨の指導または勧告を受けたもの」
土地の売却を目的としてブロック塀等を除却する場合、既にこの補助金を受けたことがある場合は、補助の対象外です
他市と異なるのは、補助対象工事費が、見積金額などの2分の1を基本とつつ、津波のリスクが高く、迅速な避難が求められる津波浸水想定区域の補助率が90%になっている点です
これは、津波からの迅速な避難を妨げることのないよう、2017年4月から始まった措置です
お隣の藤沢市でも、藤沢市津波避難計画に定める「津波避難路」沿いのブロック塀等については、補助対象工事費の4分の3となっているなど、ブロック塀の倒壊による人身への被害だけでなく、避難や救助活動にも支障をきたす恐れを考慮してのことです
災害を未然に防ぎ、被害を出来る限り減らすために、心当たりのある方は制度の活用を!
***編集後記***
海のそばのブロック塀に囲まれた小路、近道としてよく歩いていましたが…
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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