譲渡所得の確定申告や贈与税の申告が必要な方は
各種特例の可否確認や
特例を申告する際に必要な書類について
確認できるチェックシートを活用しましょう
令和元年分の申告であれば「令和元年分用」を使用します
チェックシートとは
税金の申告では、各種特例の適用に関してさまざまな条件が付されています
条件に該当するかどうかを条文や国税庁のホームページや冊子などで確認するのは難解で、とくに専門家ではない方には、かなり大変な作業です
このため、確定申告時期には、そうした条件にもれなく該当しているかどうかなどを確認するため、譲渡所得や贈与税関連のチェックシートが、税務署や確定申告会場などに用意されます
国税庁のホームページでも、公開されていますので、申告前に目を通してみるとよいでしょう
申告する年分にあったものを使用しましょう
譲渡所得や贈与税の申告で、チェックシートを活用するとしたら、手にしたチェックシートがこれから申告する年分にあったものであるかどうかに着目しましょう
たいていのチェックシートには、右上に「〇〇年分用」という記載があります
たとえば、平成30年分の確定申告(平成30年1月1日から12月31日分)であれば、チェックシートも「平成30年分用」であることを確認しましょう
なぜなら、譲渡所得や贈与税の申告での特例の適用には、
- 過去の申告(□年分、♢年分)で、別の特例の適用をうけていないか
- 〇年〇月〇日までに、~していますか/~しますか/~する見込みですか
- △年△月△日以前に取得したものですか
といったことが、特例の対象となるかどうかに大いに関係するからです
【平成30年分用】として作成されているチェックシートであれば、平成30年分の申告に適した年分や年月日があらかじめ記載されています
逆にいうと、令和元年分の申告なのに、【平成30年分用】のチェックシートを用いると、時間軸上の各種条件をただしく確認できず、意味のないチェックとなってしまいます
令和元年分もあります
譲渡所得や贈与税などのチェックシートは、国税庁のホームページ内を検索すると、全国に11ある各国税局のページ上などでみつかります
令和元年分の譲渡所得と贈与税のチェックシートは、福岡国税局が既に掲載しています
福岡国税局のページで掲載しているチェックシートは以下の通りです
【譲渡所得関係】
- 土地や建物などを交換した場合の特例チェックシート
- 収用等の場合の5,000万円の特別控除の特例チェックシート
- マイホームを売却した場合の特例チェックシート
- 相続した空き家を売却した場合の特例チェックシート
- 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例チェックシート
- 特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例チェックシート
【贈与税関係】
- 贈与税の配偶者控除の特例チェックシート
- 相続時精算課税の特例チェックシート
- 住宅取得等資金の贈与税の特例チェックシート(新築・取得用)
- 住宅取得等資金の贈与税の特例チェックシート(増改築等用)
令和元年分のチェックシートであれば、特例を利用できるかどうかに関係する「年分」の記載も令和元年分用にアップデートされていますので、安心して利用できます
申告内容や添付書類に不安のある方は、チェックシートを使って再確認してみましょう
***編集後記***
国税局によっては独自に作成して公開している場合もあるため、提出先を管轄する国税局が公表しているものを利用したほうがよいでしょうが、税務署などでそれが手に入らない場合には、インターネット上で公表されているチェックシートを用いて問題ないでしょう
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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