メガバンクなどで
紙の通帳を廃止する動きが加速しています
通帳を紙からデジタルへと移行する場合には
万一の際に、預金の存在を家族などに残せるようにしておきましょう
キャンペーンでデジタル化を後押し
メガバンクを中心に、通帳のデジタル化(通帳レス)がすすんでいます
2020年はじめに、三菱UFJ銀行が紙の通帳から「Eco通帳(インターネット通帳)」に切り替えると、1,000円がプレゼントされるキャンペーンをスタートさせました
当初は、総額1億円(先着10万名)のプレゼントキャンペーンでしたが、同行のホームページによると「想定を上回るキャンペーン申し込みがあったことから」、先着人数とプレゼント総額が変更されるほどの人気だったようです
現在は、同様の「Web通帳切替キャンペーン」を三井住友銀行が実施中です
このキャンペーンの対象となるのは、「2020年6月16日時点で三井住友銀行の普通預金口座をお持ちの方」で、
- 2020年6月17日から2020年8月31日までのキャンペーン期間中にSMBCダイレクトよりWeb通帳への切替を申込
- 2020年8月末時点で普通預金残高が5千円以上
上記の2つの条件をすべて満たした方のうち、抽選で5万名に2,000円がプレゼントされます
30年間の取引が照会可能に⁉
現在、紙の通帳を利用している方が、Eco通帳(三菱UFJ銀行)やWeb通帳(三井住友銀行)といった「通帳不発行型」のサービスへ切り替えた場合、切り替え後は、紙の通帳は、利用できなくなります
紙の通帳が利用できなくなると、「残高」や「入出金明細」はスマートフォンやパソコンなどからからインターネットバンキングにログインして確認することになります
三菱UFJ銀行のEco通帳の場合、インターネットバンキングにログインすることで過去2年分の明細が確認できます
さらに、別途の申込みにより「お取引推移表」で最長10年分の過去の明細を無料で確認できることになっています
三井住友銀行のWeb通帳では、2019年9月以前の入出金明細の照会期間は従来通り最大25ヵ月ですが、Web通帳利用の方に限り、2019年10月1日以降の入出金明細を30年間照会可能とする予定です
最長30年分の取引明細がインターネットバンキングで閲覧できるようになるのは、驚きですが、三井住友銀行のホームページには「本件は予定のため、変更となる可能性があります。」と記載があることを付記しておきます
通帳レス化への備え
3大メガバンクのうち、残る「みずほ銀行」は、先週、手数料の改定を発表して話題となりました
その内容は、つぎのようなものです
通帳発行手数料(1,100円)を新設
ただし、2021年1月17日以前の開設口座や通帳発行・繰越時 70 歳以上のお客さまには手数料は発生しない
この「通帳発行手数料の有料化」ばかりが報道されていましたが、あわせて以下のような予定も発表しています
- 通帳を発行しない「みずほ e-口座」の取り扱いを開始し、取引明細を最大10年分オンラインで確認きるサービスを提供
- 毎年1月時点で、1年以上記帳のない口座を自動的に「みずほ e-口座」に変更
- 「みずほ e-口座」サービス開始とともに、1万名に1,000円が当たるキャンペーン等の実施を予定
こうした「通帳レス」なメガバンクの動きは、ほかの銀行にも影響を与え、通帳レス化は今後いっそう加速するでしょう
心配なのは、万一相続がおこった時に、通帳がないと、預貯金の存在を遺族ではわからなくなってしまうことです
「通帳なし」を選択する場合には、
- 保有している銀行口座の一覧を作成する
- 財産リストを作成する
- 遺言書を作成する
といったことを検討し、万一の場合にその保管場所を家族などに知らせておくといった工夫も必要になります
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