郵送される配当金領収証を
ゆうちょ銀行等で換金する方法により
株の配当金を受領している場合
払渡し期間に注意しなくてはなりません
配当金の受け取り方法
株式投資の魅力のひとつである、配当金
その配当金の受け取り方は、現在、国内上場株式等(ETF、REIT(不動産投資信託)を含む)の配当金であれば、4種類もの受取方法があります
かなり前から株式を所有していて、株式をそのままにしている場合、従来からある配当の受け取り方法である「配当金領収証方式」を選択したままである場合が多いようです
配当金領収証方式は、配当が出る度に、株式の発行会社から「配当金領収証」が郵送され、所定の期間内にゆうちょ銀行等の窓口に持参し、現金で配当金を受け取る方法です
配当金を現金で受け取りたい、という方には適していますが、「配当金領収証」が銘柄ごとに郵送されるため、たくさんの会社の株式を持っている場合など、郵便局に出向くのは面倒と感じるでしょう
とくに注意したいのは ゆうちょ銀行等の窓口での「払渡しの期間」が2か月弱と限られていること
3月決算法人の場合、中間配当に関する書類が12月頭に発送されますが、払渡し期限は通常12月上旬から1月末までの2ヵ月弱です
師走の混雑と年末年始の休みにより、なかなか手続きに行けないという方も少なくないでしょう
払渡しの期間経過後の配当金領収証
配当金領収証方式により、配当金を受け取っている場合、「払渡しの期間」が過ぎてしまわないよう気を付けなくてはなりません
しかし、配当金領収証に記載してある「払渡しの期間」が過ぎてしまっても、
- 指定された支払場所(信託銀行など)で手続をする
- 「配当金領収証」を郵送して銀行などへの振込を依頼する
という2つの方法で、配当金を受け取ることができる場合があります
詳しくは、配当金領収証の裏面に記載があります〔表記払渡しの期間経過後の受領方法〕
郵送の場合、とくに、配当金受領証の表面の「受領印」欄に株主の印鑑を押すのを忘れないようにしましょう
受取り可能期間に注意
なお、配当金領収証に記載してある「払渡しの期間」が過ぎてしまった場合、上記の方法で配当金を受け取ることができるのには、3年という期限があります
正確にいうと、配当金のもともとの支払開始の日から満3年を経過しても受取りがなかった場合、株を発行している会社定款の規定により、その配当金を支払ってもらえなくなる場合が一般的です
この「3年」という期限も、配当金領収証の裏面にたいていは記載があります
「支払開始の日から満3年を経過しても~」と記載がある場合がほとんどですが、具体的に「平成30年12月3日までにお受け取りになりませんと~」と記載があることも(このほうがわかりやすいですね)
株主名簿管理人である信託銀行によっては、過去の配当金の支払い有無を調査して、支払いできるものについては手続き書類を送付してもらえますので、受け取っていない配当、受け取っているかわからない配当などがあれば、早めに手続きをしておきましょう
***編集後記***
ご高齢の家族がいる場合、配当金関連の書類は一緒に開封して確認しておくといいでしょう
「払渡しの期間」が過ぎていることは珍しくありません、むしろ、3年以内という受取り可能な期間であれば、株主の口座に振り込んでもらうよう早急に手続きするのが賢明です
・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・
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