鎌倉税務署の向かい側にあった
横浜地方法務局旧鎌倉出張所
平成21年7月に閉鎖されましたが
建物と跡地がこのほど保育所として
活用されることが決まりました
閉鎖後そのままだった法務局跡地
JR鎌倉駅で電車を降りると、鶴岡八幡宮や小町通りといった人気スポットのある東口、銭洗弁天や源氏山に向かう落ち着いた雰囲気の西口のどちらかの改札にでます。
通称、裏駅(うらえき)と呼ばれる西口側には、江ノ電鎌倉駅のほか、鎌倉市役所や少し行くと鎌倉税務署といった公的な機関があります。
平成21年までは、鎌倉税務署の道路を挟んで向かい側に、横浜地方法務局の鎌倉出張所がありました。
税務署と法務局が近くて便利でしたが、法務局統廃合のため、平成21年7月に鎌倉出張所は閉鎖。
いまは鎌倉市の不動産登記の管轄は、神奈川県藤沢市にある、横浜地方法務局湘南支局です。
静かに閉鎖され、ひっそりと佇む旧鎌倉出張所。
駅まで徒歩圏で、1600㎡もある、この跡地。
それなりの建物が建っているためか、建物を取り壊すわけでもなく、ずっとそのままでした。
駐車場だけでも土日限定で貸し出せば、需要は見込まれますが、国有地ということもあり全く活用されていなかった8年間。
ただ、バス停だけが「法務局前」のまま残されていました。
(以前に法務局があったことを知らない方は、税務署前のバス停なのにどうして「法務局前」というバス停なんだろうと思うはず…)
待機児童問題
平成28年4月1日現在の待機児童数で、神奈川県内ワースト4位の鎌倉市。
神奈川県には待機児童ゼロを達成した自治体がたくさんあり、県内の待機児童数は、ピーク時の平成22年から6年連続で減少、全県あわせても500人を下回るなか、鎌倉市の待機児童数は44人(平成28年)。
この待機児童の多くは、JR鎌倉駅を中心とする地域に住む児童といわれています。
市内の他の地域では保育園の開設などの施設整備がすすんでいるものの、大地震の際に津波の到来が予想されるエリアは施設用地の候補にできないことなどもあり、結果、特定の地域に待機児童が集中するという事態がおきているのです。
保育園などの基準を満たす用地そのものが不足するなか、注目されていたのが、海からも程よく離れた、この法務局跡地。
鎌倉市長らが法務局跡地と建物の借用を国に要望、財務省が内諾し、今年3月に敷地と建物が関東財務局へ移管され、いよいよ保育園として活用されることが発表されました。
高齢化の歯止め
鎌倉市の高齢化率は、全国平均より高く、3割を超えています。
出生率も全国平均、神奈川県の平均より低く、1.19(平成25年)と、高齢化は加速するばかり。
県内に待機児童数ゼロの自治体が増えるなか、待機児童数が減少していない自治体は、若い世代にとって魅力に欠け、若者の流入どころか流出にもつながりかねません。
新たに保育園ができれば、待機児童解消へ大きな一歩となりますし、若い世代へのアピールとなり、高齢化の進展がすこしでも緩やかになることを期待します。
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